開催趣旨

子どもの未来を拓くコンサート

チャイルド・エイド・アジア2013の目的

  • 音楽やパフォーマンスを通して、子ども同士の国際交流の場を提供すること。
  • アジアの若い才能を支援し、発表の場を提供すること。
  • 生活環境の違いにかかわらず、表現活動を通じて、一人でも多くの子どもたちが自分の才能や夢を見つける機会を提供すること。

「チャイルド・エイド・アジア2013」の収益金は、生活環境にハンデのある子どもたちのための創作ワークショップの定期開催、ならびにシンガポールとの交流事業に活用いたします。

「チャイルド・エイド・アジア」は、子どもたちによるチャリティ・コンサートです。才能のある若いアーティストには発表の場を、生活環境のハンデから音楽や表現活動に触れる機会の少ない子どもたちには参加できる場を提供したいと願いから企画し、シンガポールで2005年から行われている子どもたちによるチャリティ・コンサート『ChildAid』との提携と財団法人JKAの支援により、2011年1月8日、日本で初めての開催が実現しました。

シンガポールから26人のこどもたちが来日、日本からはオーディションで選抜された4組、児童福祉施設・石神井学園の20人、本コンサートの趣旨に賛同した杉並児童合唱団、鼓遊(和太鼓)、モダンバレエアリスのメンバー等、約120人の子どもたちがエネルギー溢れる演奏や演技を披露し、お客様からも「期待以上にレベルの高い舞台だった」「素晴らしい演技と歌声に元気をもらった」とご高評いただきました。
出演した子どもたちは、自分を表現する機会を得るとともに、様々な生活環境、文化に暮らす子どもたちと出逢い、交流し、同じ舞台を共有したことが大きな糧となったようです。さらに、オーディション合格者の一人、13歳のバイオリン奏者、和田明佐美さんが、2011年12月に開催されたシンガポールの『ChildAid』に日本の代表として出演し、満席の客席から喝采を浴びました。
2012年は、マレーシアで初めての『ChildAid』開催されることが決定(12月1日、2日)、シンガポールでは今話題のマリーナ・ベイ・サンズでの開催が決まっており(12月7日、8日)、日本の若きアーティストが両国に招聘される予定です。

 日本では、多くの子どもたちが音楽やダンス等の習いごとに取り組んでいますが、その才能が見出されるチャンスは多くありません。一方、児童福祉施設や貧困家庭で生活する子どもたち等、経済的にハンデのある子どもたちが表現活動を学ぶ機会はほとんどなく、そうした子どもたちは自分を表現することや人とコミュニケーションすることが苦手な傾向が強く、経済的なハンデが人間形成の点で格差を生み出す危険性があります。特に、昨今は、親による虐待、家庭の低収入、いじめなど、未来を担うはずの子どもたちを取り巻く環境は、厳しくなってきています。
 私どもNPO法人リトル・クリエイターズは、子どもたちが自分を表現することを恐れず、様々な人と出逢い、交流し、新しい体験を通じて視野を広めることが、豊かな心を育み、厳しい社会を生き抜く力を培う一助となると信じています。

 『チャイルド・エイド・アジア2013』では、シンガポールに加えてマレーシアの子どもたちも参加する予定であり、さらにレベルアップし、観る人に元気を分けるコンサートを目指します。そして、将来この交流をアジア各国へと拡げていきたいと考えています。